いぼ

楽問のすすめ

慶應通信フランス語Ⅰテクスト新版購入

2015年4月に新版が出ていたようです。

ネットでどなたかが書かれていたので、購入してみたところ、

CDもついているし、文法説明についても、単に文法の仕組みを説明しているだけでなく、そのような文法ができた背景を簡単に説明していたり、ある特定の文法に関しては現代ではこのように捉えられているのだ、(例えば単純過去は口語ではあまり現代では使われず複合過去がその文法の単純さ故に口語では好まれているが、本来複合過去ができたのは単純過去が複雑だったからであることからなので、よって複合過去は単純過去の意味する物も含んでいるから聞き手はそれを踏まえて解釈する必要がある)と言った事を教えてくれるので記憶に残りやすい。

 

英語は文法をする前に会話から始め、その中で必要に応じて文法を学んでいったが、

(留学し、語学学校を出たあともしばらく現地に滞在していたため音声を主に言語学習する環境にあった。それまでは英語をまともに学習した過去はない。中高でも一部のものがそれらの利益になる事を含んだ定められた教育を受ける事に疑問を感じ、それを拒否していたので、一般的日本人より文法レベルははるかに低かった状態である。例えば過去分詞や動名詞という単語は数年前に初めて聞いた言葉であるし、英語で疑問文や過去形の作り方も知らなかった。)

フランス語の場合は、慶應の教材を使って独学で行ったので、音声は聞かずに文法読解を中心にやった。すると文法の仕組みは理解できるのだが、ボキャブラリーに乏しいので、いちいち辞書で単語を調べないと文章は読めないし、たまにフランス語で他人から話しかけられても、音声を聞いていないので文字にすると理解できることも音声からだと理解できないし、音声としての読み方を知らないのでこちらから話すこともできない。このフランス語の学習法を体験して思ったのは、これが日本の大半の学校における英語の教育方法の結果と似ていることから、会話がしたいならやはり会話の練習をしなければならないことと、音声は目で見たものと耳で聞いたものが同じであるという認識を脳に植え付けるので単語を覚える際に、その助けになるであろうということ。音声でもそれを聞いた場面が会話の場合だとより記憶に定着しやすいように思う。


私の場合、フランス語においてはリーディングだけできれば良いと思っていたので、文章読解ばかりしていた。リーディングの目的は原書を読みたいという事と、(有名な作家でも日本語や英語に翻訳されていない作品はあるから)私の会ったフランス人は英語を喋っていたし、フランスでも英語の教育に力を今入れているようなので、コミュニケーションは英語ですむと思っていた。
しかし、音声を聞いたり、自分が実際に喋ってみる事は、一つの文及び単語を文字認識としてだけでなく、音声認識として捉える事になり、それが単語や文を記憶に定着することを早める働きがあると思われるので、語学には読む、書く、聴く、喋るの動作を全てやった方がよいと思われる。たとえ自分の語学の目的がそのうちのいずれかである場合にせよ。各人によって目的は違うだろうから、この4つの動作の比重を目的に合わせて変えてやれば、目的に沿った能力が伸びていくであろう、しかしやはりその際も他の動作も比率は少なくても並行して行っていたほうが、その自分の目的の能力を伸ばす手助けになるであろうというのが私の現在においての語学に関する考え。