いぼ

楽問のすすめ

鼻 ゴーゴリ 読了

ロシア文学のレポートは今週の日曜日に書ければと思う。

話の中の鼻は社会に対する自分を見栄え良くする装飾品なのだろうか。
そうすると見栄が鼻の存在の奥にあって、鼻を顔の中央に止まらせているとかんがえた。
しかし、話の中ではその鼻が人間のように着飾り馬車に乗って移動する。
主人公が私の鼻なのだから元の位置に戻りなさいと言っても、戻らないと反抗する。
これは親が子供を自分の所有物だと思っている時の、親の子に対する対応にも似ている。子供が自分の思い通りにならないと親は気を悪くするが、そうなる親の前提には、子供はじぶんのものだから自分の言う通りにするのが当たり前だと思い込んでいることだろう。
しかし、子供は自分とは別の独立した人格者でもあるから、常に親が言った通りに意志するとは限らない。
このゴーゴリの話を読むと妙な事をしていると思うかもしれないが、おそらくたくさんの親が子に対して同じことをしているのではないだろうかと考えた。