いぼ

楽問のすすめ

語学

テクノロジーによって、瞬間的に翻訳がなされるようになり、それを大衆が容易に使用できるようになれば、その精度が同時通訳者と同じレベルになれば、同時通訳を人が行う必要はなくなるかもしれない。

しかし、機械や人が自分が喋った言葉の意味を相手が理解できるように瞬間的に、高い精度で経済的コストが少ない状態で言語変換がなされるとしても、語学自体はなくならないと考えている。

何故なら語学をやっている過程で、またそれを実際に使用してみる事でその言語を使用している人間たちの文化や歴史を知る事ができ、そこに語学の魅力があり、その魅力は通訳によって他人とコミュニケーションが行えるというベネフィットとは別であるからだ。

表面上のコミュニケーション、例えば取引をするなどの場合は、使用言語も限られているので、他者による通訳で十分であろうが、より深く相手のいう事の意味を知りたいと思ったら、相手がそれを言ったことの背景を把握しておくことが必要になる。厳密にはそれを把握したところで、真に理解しあえるとは思えないが、少なくとも背景を知っているのと知らないのでは、知っている方がまだより深く正確に近い所に達する事ができると思う。